昨日、久しぶりに幕末のビデオを見た。
孤独感や無力感に襲われた時、よく幕末関係の本やビデオをみる。
幕末という時代は日本の歴史の中でも一番好きだ。
人々の熱い志やドラマが凝縮されているのである。
あれほど面白い時代は他にないと思う。
またその時代には多くの素晴らしい逸材を輩出した。
中でも吉田松陰は自分の最も尊敬する人物である。
吉田松陰の生き方を見ていると本当に涙がでてきそうになるのである。
去年、下田と山口に吉田松陰の史跡を見に行ってきた。
吉田松陰の生まれた場所というのは、いまだに何もない山の中で、
こんなところに生まれた人が日本を変えた事に驚きと感動を覚えた。
松下村塾。 今でもまだ残っている。
30歳で処刑されるまで松下村塾で
彼が弟子達に教えたのはわずか2年足らずだった。
しかしたった2年の間に日本を変える若き志士達を育て上げたのだ。
塾生の多くは幕末の動乱の中で散っていった。
久坂玄瑞。 彼は松下村塾の思想的リーダで、
吉田松陰の死後の意思を継ぎ、日本に動乱の渦を巻き起こし、
25歳の時、志半ばで自刃しこの世をさった。
高杉晋作。 彼は吉田松陰、久坂玄瑞の意思を継ぎ、
型破りな発想で史上初の平民から成る西洋式軍隊(奇兵隊)を創設し、
ついには巨大な幕府を打ち破り、29歳でこの世をさった。
その他にも伊藤博文、山形有朋、桂小五郎など多くの志士を輩出した。
今の時代であれば平穏で幸せに一生を生きる事も大切なのかもしれない。
でもああゆう時代に生まれたらやっぱり国の為に命を懸けてみたいと思う。
それは人によってはきな臭く聞こえるであろう。
でも人が何かの為に命を懸けるというのは純粋にとても美しく感じるのだ。
聖書にも「人。その友のために生命を捨てる。
これより大いなる愛はなし」とい言葉がある。
それはとっても難しい事だと思う。
でもかつて日本にはそうゆう人達がたくさんいた。
それだけでも自分にとっては大きな心の支えになるのである。
2004/09/29