今日はほぼ一日中、天気がよかった。
パリも今日が最終日、明日は帰国の日である。
この一週間、最高の日々だった。
特にここモンマルトルは本当に素晴らしかった。
芸術家たちの街だけあって、いたるところに芸術が溢れ、個性的なお店が立ち並び、
ずっとこの街にいてもあきることがなかった。
毎日、カフェに行ったり、歩く人を観察したり、
おなかがすいたら、パン屋さんや、お肉屋さん、八百屋さん、
ワイン屋さんでそれぞれ食べたいものを買ってきたり、
町中にひしめく雑貨屋でお土産を買ったり、
ここの人にとっては何気ない日常が、たまらなく刺激的で感動的だった。
また、たくさんの人々と触れ合うことができた。
パリジャン、パリジャンヌは笑顔で挨拶するとかならず、笑顔で返してくれる。
そしてとても優しい。 いつもいつもたくさんの人に助けてもらった。
英語が話せない人でも、フランス語で身振り手振りで必死に伝えようとしてくれる。
いい思い出ばかりである。
最終日の今日は、朝からオルセー美術館にいってきた。
印象派の作品がずらりと並び、その中でも思わず見とれてしまったのが、モネの作品だった。
色彩がとても明るく、大胆で、生き生きとしているのである。
やっとお気に入りの画家ができたような気がした。
そして、夜はクラシックコンサートに行ってきた。
曲はブラームスのバイオリンコンチェルトと、シベリウスの交響曲。
指揮者の人がかなり年配の人で、両腕を抱えられながら登場してきたものだがら、ちょっと大丈夫かなと思ったけど、
始まってみると見事なもので、優雅な音色にすっかり心を奪われてしまった。
できることなら、まだパリの生活に浸っていたい。
ここには人生の豊かさが満ち溢れている。
けれども、もう帰る時間である。
帰ったら仕事が忙しくなりそうだけれども、
またいつか絶対、パリにきたい。
2007/06/02