一杯の紅茶

今日は教会から帰る途中、紅茶と洋菓子をたくさん買ってきた。

数年前から冬になると紅茶ばかり飲んでいて、仕事中のちょっとした楽しみでもある。

一杯の紅茶。 客観的に見たらお湯にちょっと香りと味がついただけのものである。

しかしこの一杯の紅茶にこそ、幸せのヒントが隠されているように思うのである。

人は何を基準に幸せと思うのだろうか。

まだ16歳の頃、「豊かな環境より幸せを感じる心がほしい」と詩の中に書いた事がある。

幸せを生み出すのは環境でなく心だと、そう思うのである。

夢、希望、勇気、愛、信仰。 人には決して奪われないものがある。

どんなに貧しく虐げられた環境にあっても、
幸せを感じる心さえあれば人は幸せになれるのだと。

日々、ひとつひとつ食べ物に感謝したり、お茶を楽しんだり、音楽に浸ったり、
花に水をやったり、本を読んだり、歴史や宇宙に思いを馳せたり、詩を書いたり。

人生を楽しむのにそれほど多くのものは必要ない。

昔から日本人も四季の織り成す風景や、自然の恵、人と人とのふれあいから
豊かな幸せを築いてきたのだろう。

紅茶を口に含む時、ふとそう思わされるのである。

2005/01/29

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