三月十日

今、山形から帰る新幹線の中である。
三月十日。 今年もこの日が来た。
妹が亡くなって、今年で3年目。
もうそんなに経ってしまったのかと思ってしまう。
兄弟の中でも特に可愛がられ、誰からも愛されていた。
人一倍、頑固で強がりで、21歳の誕生日の次の日に倒れてから、亡くなるまでの3ヶ月間、一度も涙を見せることはなかった。

この前、書類を整理していたら妹からもらった手紙を見つけた。
まだ妹が中学生のとき、毎月、図書券を送ってあげていたことがあり、それに対するお礼の手紙だった。
手紙の中は将来の希望に満ち溢れていた。
その後、妹が高校を休学し、東京で絵の勉強がしたいと一緒に暮らしていた時期があった。
人が住めるかどうかもわからないような池袋の怪しげなアパート。
妹はそこで毎日絵を描いていた。
小さい頃は喧嘩ばかりでまともに話すことがなかったのに、短い一生の中で語り合えるかけがえのない時期となった。
家族の会話には今も自然にその名前が出てきて、一見すると昔と変わらないのに、今はもう写真の中でしか見ることができない。
全ては神の御計画。 両親が何度も繰り返す言葉。
寂しさはあるものの、家族には常に平安がある。
これからも妹の存在は消えることはない。
それが、今も一生懸命に生きなければという、心の支えになっているのである。

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